今田欣一
Type Designer/活字体設計師
プロフィール:
1954年、岡山県和気町で生まれる。岡山県立和気閑谷高校在学中に同人誌の編集をはじめたことが活字書体に興味を持つきっかけとなる。九州産業大学芸術学部デザイン学科で活版印刷や写真植字機に出会ってタイポグラフィの基礎を学ぶ。
1977年、株式会社写研入社。秀英明朝」「かな民友明朝/かな民友ゴシック」「ヘルベチカ」などの復刻書体の制作、「本蘭明朝/本蘭ゴシック/本蘭アンチック」「紅蘭宋朝/紅蘭楷書」各ファミリーの企画などに携わる。在職中の1982年に第7回石井賞・第1位。1988年に第10回石井賞・第1位、1990年に第11回石井賞・第2位を受賞。1996年に第14回石井賞・第2位を受賞したのち、株式会社写研を退社。
1997年、有限会社今田欣一デザイン室を創業。「花胡蝶」「花蓮華」「花牡丹」各ファミリーの和字書体制作を担当。2001年から欣喜堂ブランドで、「和字書体七十二候」「日本語書体八策」を開発・販売している。ダウンロード方式による販売のほか、2016年からはウェブフォントとしても提供している。2017年、第16回佐藤敬之輔賞(個人部門)を受賞。
受賞歴:
1982年 第7回石井賞(第1位)
1988年 第10回石井賞(第1位)
1990年 第11回石井賞(第2位)
1996年 第14回石井賞(第2位)
2017年 第16回佐藤敬之輔賞(個人部門)
著書:
『文字の星屑』(創造書房、1992年)
『タイプフェイスデザイン 事始』
(ブッキング、2000年)
『タイプフェイスデザイン 漫遊』
(ブッキング、2000年)
『タイプフェイスデザイン 探訪』
(ブッキング、2000年)
『活字書体の履歴書[青春朱夏編]』
(欣喜堂、2018年)
『活字書体の履歴書[白秋玄冬編]』
(欣喜堂、2024年刊行予定)
『活字書体の花舞台』
(欣喜堂、2021年)
活動記録
2011年7月3日[講演]
今田欣一の書体設計「和字と漢字」
→ アイデア 349 記事掲載
2014年6月28日[トークイベント]
今田欣一の書体設計「活版・写植・DTP」
→ 亮月写植室 記事掲載
2016年1月9日[講演]
漢字書体の温故知新1
→公式レポート 記事掲載
2016年4月16日[講演]
漢字書体の温故知新2
2016年7月2日[講演]
欧字書体の SUCCESSION
2016年8月6日[東洋美術学校 特別授業]
タイプフェイスとタイポグラフィ
2016年10月16日[講演]
和字書体のすがたカタチ1
2016年10月16日[講演]
和字書体のすがたカタチ2
2017年1月21日[大阪DTPの勉強会]
今田欣一の書体設計「書物と活字と」
→ 欣喜堂通信 レポート
2017年7月5日[FONTPLUS DAY セミナー No.9]
typeKIDS 活字は踊る
2017年7月[知中ZHICHINA 008 インタビュー]
匠人造字、伝承古今
2017年9月[+DESIGNING Volume44 インタビュー]
伝統の文字を後世につなげる、
書体設計師の仕事 。
2018年8月17日[學のまちkawagoe イベント]
文字のこと、本のこと。
2020年2月[『ユリイカ』2020年2月号、寄稿]
活字書体設計としての
復刻、翻刻、そして新刻