活字書体の源泉は書物の歴史にあります。写本の時代、刊本の時代、活字の時代──それぞれの時代に数えきれないほどの書物が誕生し、そこにはたくさんの文字と書体が残されています。それらをあたらしい時代の息吹によってよみがえらせ、実際に使用できるようにして、次の世代にバトンタッチしたいと考えています。
販売している書体、発売予定の書体:
日本語書体八策(日本語書体十二撰のうち)
日本における現代のタイポグラフィを深め、さらに進めていくためには、漢字書体と和字書体と欧字書体が調和することにあります。日本と中国、欧米の古い書物などから復刻した和字書体、漢字書体、欧字書体を組み合わせています。あらゆる時代を網羅して、伝統にもとづいた新たな活字書体の世界が広がります。
※2016年に株式会社モリサワと提携。一部の書体が同社より日本語フォントとして発売されています。
試作している書体:
日本語書体四坐(日本語書体十二撰のうち)
日本語書体三傑/星屑書体集成
販売している書体、発売予定の書体:
和字書体三十六景/和字書体十二勝
平安時代から現代までの日本の書写と印刷の歴史にはぐくまれた36書体をとりあげました。これを葛飾北斎の『富嶽三十六景』から「和字書体三十六景」となづけました。これをベースにして、ウエイトのバリエーションなどを展開しています。さらに追加として「和字書体十二勝」を開発しています。
ほしくずやコレクション 24
複数の資料を参考にして新刻した和字書体が「ほしくずやコレクション24」です。くみうたクラン、にぎわいクラン、ときわぎクラン、きたりすクラン、みそらクランで構成しています。
試作している書体:
漢字書体二十四史/漢字書体十二州
漢王朝の時代から現代までの中国の碑文や刊本、活字本から再生した24書体です。これを中国・歴代王朝の正史『二十四史』にちなんで「漢字書体二十四史」となづけました。
※2012年に北京北大方正電子有限公司と提携。一部の書体が同社より中国語フォントとして発売されています。
欧字書体十二宮/欧字書体四天
ヨーロッパの書物に取材して12書体を制作することにし、これを西洋占星術の『黄道十二宮』から「欧字書体十二宮」としました。追加で「欧字書体四天」も試作しています。
※欧字書体単体での販売はありません。